「症状が進んで寝たきりになったら、今の施設を追い出されてしまうのでは……」——グループホームへの入居を考え始めた方から、私が現場で最も多く受けてきた不安の一つです。実際、私の父が入居した施設でも、契約の際にこの点を一番詳しく確認しました。
結論からお伝えすると、「医療的なケアが常時必要になった場合は退去対象になる」というのが原則です。しかし、「看取り対応」や「医療連携体制加算」を取得している施設であれば、寝たきりになっても住み続けられる可能性が大きく変わってきます。この記事では、その仕組みと見分け方を具体的に解説します。

なぜ「寝たきり=退去」と言われるのか
グループホームは、あくまで「共同生活の中での介護」を前提とした施設です。看護師の配置義務がないため、常時の医療的処置(胃ろう管理・痰の吸引・点滴管理など)が必要になった場合、施設側が対応しきれず、退去をお願いされるケースがあるのは事実です。
ただし、これは「症状が悪化したら即退去」という単純な話ではありません。施設の体制次第で、対応できる範囲は大きく変わります。
「一生住める施設」を見分ける2つのポイント
- 看取り対応の実績があるか:最期まで施設で過ごせるよう、医師・訪問看護と連携して看取りまで対応した実績がある施設かどうかを確認しましょう。
- 医療連携体制加算を取得しているか:訪問看護ステーションと24時間連携する体制があると、夜間の急変時にも対応してもらいやすくなります。
見学の際に「看取りの実績はありますか」「医療連携体制加算は取得していますか」と直接質問することが、最も確実な確認方法です。
やりがちな失敗と、その回避策

- 契約時に退去条件を確認しないまま入居してしまう:重要事項説明書に必ず「退去の要件」が明記されています。契約前に隅々まで目を通しましょう。
- 「今は元気だから大丈夫」と将来のリスクを先送りにしてしまう:症状は進行するものという前提で、最初から終身対応可能な施設を候補に入れておくと安心です。
- 口頭説明だけを信じて書面で確認しない:「大丈夫です」という説明だけでなく、必ず重要事項説明書や契約書の該当箇所を見せてもらいましょう。
今日からの3ステップ実践ガイド

- ステップ1(今日):今検討している施設(または入居中の施設)の重要事項説明書を確認し、退去条件の項目を探す
- ステップ2(今週):「看取り対応」「医療連携体制加算」の有無を、資料またはお問い合わせで確認する
- ステップ3(今月):対応可能な施設が見つかったら、実際に見学し、看護師・訪問看護との連携体制を具体的に質問する
よくある質問

Q. 医療連携体制加算があれば、どんな状態でも住み続けられますか?
A. 加算があっても、施設の設備や職員体制によって対応できる医療行為には限界があります。「どこまで対応可能か」を個別に確認することが大切です。
Q. 退去を打診されたら、どうすればいいですか?
A. まずはケアマネジャーに相談し、転院・転居先の候補(医療型施設や特養など)を一緒に探してもらうのが一般的な流れです。
保存版:確認チェックリスト

- 重要事項説明書の退去条件を確認した
- 看取り対応の実績を確認した
- 医療連携体制加算の有無を確認した
- 夜間・急変時の対応フローを確認した
「一生住める施設」を選ぶには、事前の確認がすべてです。『看取り対応可能』なグループホームは限られていますが、決して少なくはありません。お近くの対象施設を無料の資料請求でリストアップしておくことをおすすめします。


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